2008年1月17日木曜日

東芝ワープロ発明訴訟事件 6: 第一回裁判

第一回裁判を本日14:45から東京地裁代46部でおこなってきました。こちらの訴状と相手方の答弁書の確認と次回の期日を決める程度ですぐに終わりました。日本テレビの記者が傍聴と取材をしてくださいましたので,ニュースで見られた方も多いことと思います。

 争点は「単独発明は認められない」と,「額」になりますが,前者に関しては,単独発明は厳然とした事実ですから,それを枉げることは,虚偽を申し立てるのでなければ,誰にもできません。私の単独発明の主張は,私の挙げている2つの特許に関しての話で,それ以上のことは何も言ってはいないのです。本件に関わる,河田さんの発明は河田さんのもの,武田さんの発明は武田さんのもの,森さんには発明はありませんという,ごく自然な事実確認の主張にすぎません。それが東芝にとって裁判で争わなければならないほどのものでしょうか?勿論,それだけの事情はあるのです。

 「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」とはエジソンの言葉ですが,この場合,「天才」を「発明」と換えても構わないでしょう。エジソンは発明王なのですから。毎日毎日,汗水たらして実験をしているという精神の集中状況の中で1%のひらめきが生まれ,それが発明となるのです。気楽に会議をしていて,最先端の大発明が生まれるようなことはありうべくもありません。京大再生医科学研究所の山中伸弥教授が皮膚の細胞から万能細胞を作る方法を発明しましたが,こんな事が机上で会議をしていて考えられますか?しかし,その方法を公開した途端,誰もができるようになりました。最先端科学技術の大発明とはそういうものなのです。



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東芝ワープロ発明物語:車上の技術史
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